接続語の種類 接続詞 副詞 助詞の存在を理解する
接続語の種類
接続語の種類は、品詞から3種類に分けられます。
・接続詞
・(接続の)副詞
・(接続の)助詞
接続語の中身
じつは、接続語(接続詞・副詞)をミクロ的に、その連結部分を確認すると、接続助詞が存在しています。
それを確認してみましょう。
次に、接続詞、副詞による接続語の一例を図示(ずし)します。
左に接続語、右はその接続語を分解した形です。助詞の存在を確認してください。
同じような使い方をする接続語も、それぞれを分解して比較すると、文章の書き方によって、どの接続語が最もぴったり合うかの参考になるでしょう。
図示で、「~××……。」のように、「~」の後に句点がないものは、それだけ、前の(文の)意味・内容との結びつきが強い、ということです。
書きようによっては、一続きの文にもできる、ということです。
(~。××……。 → ~、……。)
順接
順接
(前に原因・理由、後にその結果。因果関係。)
だから = ~だ・から……。 → ~から、……。
それで = ~。それ・で……。 → ~で、……。
そこで = ~。そこ・で…… → ~で、……。
したがって = ~した・が・て……。=~、而(しか)して……。 → ~て、……。
すると = ~する・と……。 → ~と、……。
「……。」の直前の「から」「で」「て」「と」が、それぞれ順接の接続助詞です。
逆接
逆接
(前の意味と逆の意味)
だが = ~だ・が……。 → ~が、……。
しかし = ~。しかし・ながら……。 → ~ながら、……。
けれども = ~(た)けれど・も~。 → ~も、……。
ところが = ~(た)ところ・が……。 → ~が、……。
「……。」の直前の「が」「ながら」「も」が、それぞれ逆接の接続助詞です。
並列・添加・累加
並列・添加・累加
(前の意味と後の意味を並べる。前の意味に、後の意味を付け加える。)
また = ~。また……。
そして = ~。そ(う)・し・て……。= =~。而(しか)して……。
それから = ~。それ・から……。
「て」「から」が、接続助詞です。
(並列・添加・累加の接続語の根本には、みな、時間の流れの意味があります。)
選択
選択
(前の意味か、後の意味か、どちらか一方を選ぶ。)
あるいは = ~。ある・い・は……。
それとも = ~。それ・とも……。(「とも」は逆接の接続助詞。)
または = ~。また・は……。
もしくは = ~。もし・く・は……。。
「もしくは」=法令上では、「または」より下位の結合に使います。
→「AまたはB、もしくはc」)
要約・説明
要約・説明
(前の内容を後でまとめる。前の内容を後で言いかえる。)
つまり = ~。つまる・ところ……。
すなわち = ~。即ち(そのまま言いかえれば)……。
理由・説明
理由・説明
(前の内容の原因・理由等の説明をする。)
なぜなら = ~何故なら(何故かといえば・なぜであるかといえば)……。
補足・説明
補足・説明
(前の内容に対して、否定的・例外的内容、疑問・推量内容等を補足する形になります。)
ただし = ~。但・し……。
具体例による説明
具体例による説明
(前のポイント内容の具体例を後に記します。)
たとえば = ~。例え・ば(例をあげていえば)……。
いわば = ~。言わ・ば(たとえていうならば)……。
転換
転換
(話題を転じます。)
では = ~。(それ・)では……。= ~。それ・なら・ば……。
= ~。さら・ば……。
ところで = ~。ところ・で~。= ~。時・に……。
= ~。それ・は・それ・と・し・て……。
さて = ~。そう・し・て……。 = ~。それ・から……。
マクロとミクロに見られる目
今回は、接続詞と副詞を分解し、助詞を中心に確認してもらいました。
マクロとミクロに見る目が鍛えられていれば、助詞以外の他の品詞も確認できましたね。
これまで記してきた文法の基本内容と関連させて、どうぞ理解を深めてください。