源氏物語 桐壺 系図 解説
紫式部の「源氏物語」桐壺の系図と解説です。
桐壺 系図
先帝 ━━━━━━━━━ 后 帝 ━━━━━━━━━━ 后
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兵部卿宮 藤壺女御 ━━━━━ 桐壺 右大臣 皇妹 ━━━━━ 左大臣
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| 桐壺更衣 ━━━━ 帝 ━━━━ 弘徽殿女御 四の君 ━━━ 蔵人少将 |
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| | 春 宮 |
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(紫上) ━━━ 源 氏 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 葵 上
「『源氏物語』桐壺」 解説
「『源氏物語』桐壺」は、源氏の君誕生から十二歳までの内容になります。(藤壺は十七歳、葵上は十六歳。)
帝の御寵愛を受けた桐壺更衣は、弘徽殿女御たちからの嫉妬を受け、その心痛から早世します。残された御子(後の源氏)は、この時、三歳。
御子は、成長とともに比類のない容姿才能をうたわれ、弘徽殿腹の東宮をしのぎます。
しかし、政治的な後ろ盾のないこの御子の将来を憂慮された帝は、御子を源氏として臣籍にお下しになります。
そして十二歳で元服とともに、時の一の人、左大臣の娘葵上と結婚をおさせになります。
一方、帝は、亡き更衣の追慕の情に堪えかね、生き写しとお聞きになった藤壺の宮を入内せしめられます。
源氏は、この藤壺の宮を理想の女性として思慕するようになります。容姿端麗な葵上には、なぜか愛情が湧きませんでした。