文法とは? 簡単にわかりやすく ただの知識で終わらせない
知識は、思考するためのもの
基本知識とは、自身で思考するためのものです。
これまで、この「日本語 文法を基礎から読解、記述へ」で記しているものは、あくまでも基本の基本です。
そもそも、文の成分は、品詞で限定されるものではないんです。
たとえば、動詞は述語になる品詞です。
しかし、動詞は述語にしかならないというわけではありません。
例
① 馬が走る。
→「走る」は動詞で、述語です。
② 走る馬を見た。
→「走る」は動詞で、修飾語です。
文法をただの知識で終わらせないためには、ここから先に思考するんです。
それが、読む力、書く力につながっていきます。
基本知識とは、そこから先に、自身で考えるためのものです。
文の成分の正体
文の成分の正体を確認してみましょう。
①、②の「走る」は、同じ動詞ですが、文の成分としては違っています。
①は述語で、②は修飾語、これだけでは、ただの知識問題対策にしかなりません。
この述語の意味、修飾語の意味とは?
その思考が、読解へとつながっていきます。
述語は、主語の意味を表しているんです。
主語の「馬が」どうするのか。→「走る」(述語)
修飾語は、被修飾語の意味を表しているんです。
どんな「馬」なのか。→「走る」(修飾語)
述語の「走る」は、主語の「馬」の重要な意味を表しているんです。
修飾語の「走る」は、被修飾語の「馬」の重要な意味を表しているんです。
その重要な意味が、キーとなって、文章の中を進んでいくことになります。
新たな視点は、新たな思考です。
文の成分の正体を理解することで、読み方、書き方が進化します。
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