述語の助動詞・助詞が表す意味
付属語(助動詞・助詞)の重要性
述語の意味の根幹は、動詞・形容詞・形容動詞・名詞です。
動詞、形容詞、形容動詞は、それだけで述語にはなる、と確認しました。
しかし、動詞、形容詞、形容動詞だけで、述語を記すということは、多くはないんです。
そこには、助動詞や助詞が付属されます。
助動詞・助詞が表すのは、書き手の判断、思い
助動詞は、書き手の判断を表します。
助詞は、書き手の思いを添えます。
つまり、文中に表れる、書き手の微妙な心情は、述語の、助動詞、助詞、という付属語で示されるんです。
助動詞、助詞をないがしろにすれば、文章の深い意味を読み取ることはできません。
なぜなら、文章の深い意味とは、書き手の思いだからです。
書き手の心情の機微は、述語の助動詞や助詞に表れるんです。
助動詞 助詞 書き手の思いと判断
助動詞、助詞は、書き手の思い、判断を表す語です。
つまり、それらは、第三者がいじることのできないものなんです。
例をあげてみましょう。
例
ウグイスが、鳴く。 → 述語 鳴く(動詞)
ウグイスが、鳴くか。 → 述語 鳴く・か(助詞)
ウグイスが、鳴くのか。 → 述語 鳴く・の(助詞)・か
ウグイスが、鳴いたか。 → 述語 鳴い・た(助動詞)・か
ウグイスが、鳴いたのか。 → 述語 鳴い・た・の・か
上記の主語は、「ウグイスが」です。
しかしながら、それぞれの一文を書いているのは、「ウグイス」ではないんです。
書いているのは、「書き手」です。
その書き手の、思い、判断が、述語の助動詞・助詞に出ているんです。
書き手の思いは、書き手のものです。
文末の重要性は、付属語である助動詞・助詞の重要性
文章は、他者の言葉です。
その述語の助動詞や助詞をいじる、ないがしろにする、というのは、論外のことなんです。
要約や編集、添削の大きな落とし穴は、そこです。
元の意味、原形を壊します。
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