品詞とは? 簡単にわかりやすく解説 文法の理解
意味の違い
「文章を読む」とは、意味を理解することです。
その意味の理解を、文法の上から理解していきましょう。
品詞の理解
意味を理解するとは、品詞の意味を理解するということです。
「述語」という言葉を、一つの意味、一つの言葉と誤解している人がけっこういます。
そこに、誤読、誤解の根本の原因があります。
「述語」の品詞を確認してみましょう。
述語の中身を見るとは、品詞を確認すること
述語の意味、それは、品詞の意味です。
述語は、文の基本型から、三種類に分けられます。
①どうする型
②どんなだ型
③何だ型
この三種類の中で、①どうする型と②どんなだ型は、それぞれ、一つの品詞で述語をつくることができます。
①どうする型は、動詞
②どんなだ型は、形容詞、あるいは、形容動詞
しかし、③何だ型は、一つの品詞で述語とは成りません。
③何だ型は、名詞と助動詞から成ります。
③何だ型の例
彼が、社長だ。
→ 述語
→ 社長だ
→ 社長 + だ
→ 社長(名詞) だ(助動詞)
③何だ型に対し、①どうする型、②どんなだ型は、一つの品詞で、述語をつくれます。
①どうする型の例
彼が、走る。
→ 述語
→ 走る
→ 走る(動詞)
②どんなだ型の例
紅葉が、美しい。
→ 述語
→ 美しい
→ 美しい(形容詞)
海が、きれいだ。
→ 述語
→ きれいだ
→ きれいだ(形容動詞)
述語は、一つの言葉で成り立っているとは限らない
一つの述語は、一つの言葉で成り立っているとは限りません。
文章の中では、過去のことを書いたり、推量の意味を書いたりすることもありますよね。
そういった場合、述語の動詞、形容詞、形容動詞も、過去の意味や、推量の意味の助動詞が合体して述語をつくります。二つ以上の品詞で、述語となるわけです。
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例
① 彼が、走った。 → 述語 → 走った
② 紅葉が、美しかった。 → 述語 → 美しかった
③ たぶん、海が、きれいだろう。 → 述語 → きれいだろう
こういった場合、動詞、形容詞、形容動詞に、助動詞が付属しているんです。
① 走っ + た → 走っ(動詞) た(助動詞)
② 美しかっ + た → 美しかっ(形容詞) た(助動詞)
③ きれいだ + ろう → きれいだ (形容動詞) ろう(助動詞)
意味の違いは、単語の違いであり、品詞の違い
さらに意味をつく加えることも、意味を変えることもできますよね。
走ったろう → 走っ(動詞) た(助動詞) ろう(助動詞)
走ったよね → 走っ(動詞) た(助動詞) よ(助詞) ね(助詞)
走ったのか → 走っ(動詞) た(助動詞) の(助詞) か(助詞)
意味の違いは、単語の違いであり、品詞の違いなんです。
「何だ型」の変化
「何だ型」の述語、名詞+助動詞だって、過去や推量と合体する述語の形がありますね。
① 彼が、社長だった。 → 社長(名詞) だっ(助動詞) た(助動詞)
② たぶん、彼が、社長だろう。 → 社長(名詞) だろ(助動詞) う(助動詞)
文法の理解が、論理の理解に通じる
文法の意味の理解は、文章の理解を必ず深めます。
それは、論理的な読み方、論理的な考え方へとつながっていきます。
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