ブリッジ・オブ・スパイ 不安への台詞にしびれる 名言
このカテゴリーは、一切、ネタバレ無し!
あらすじも記していません。
映画は、予備知識なんてないほうが楽しめます。
主演トム・ハンクス、「ブリッジ・オブ・スパイ」
実話を基にした、見ごたえ十分の映画です。
スパイ映画ですが、トム・ハンクスは、スパイ役ではありません。
トム・ハンクスは、いつも通り、安定した演技力です。
トム・ハンクスの映画って、ほとんど、はずれがないです。
脚本がしっかりした作品ばかりです。
不安への台詞にしびれる
未来のことを考えれば、希望か、不安かですね。
思考に、希望と不安はつきものです。
この映画、不安への対処がわかります。
本の一言ですが、しびれます。
大感動します。
この台詞のためにこの映画はある、と言ってもいいくらいの、すばらしい台詞です。
この言葉、僕も胸に刻みつけています。
たまたま、この映画を日本語吹き替えで見ているところに出くわす機会があり、それがまた、ちょうど大感動の台詞の場面でした。
すると、その台詞、まったく感動しませんでした。
というか、そもそも、吹き替えとオリジナルは、まったく別物の作品です。
僕は、日本語吹き替えで、映画は絶対に見ません。
助演、マーク・ライランス
冒頭から、緊迫感があります。
マーク・ライランスが演じるのは、静のスパイです。
ジェームズ・ボンドのように笑顔を見せるようなことはありません。
べつに、ジェームズ・ボンドを非難しているわけではありません。笑うスパイだって、たくさんいるでしょう。
ただ、マーク・ライランスが演じるところのスパイは、表情を崩しません。
正岡子規は、平常心で死ねるように努力をしたようですが、どのような場面でも、平常心を保つというのは、相当、難しいことですよね。
そうありたいと僕も思ってはいるのですが。
マーク・ライアンスは、その語り口も、一貫しています。
一流のスパイそのままです。
アカデミー賞助演男優賞受賞も、納得です。
(正岡子規については、こちらをどうぞ → 正岡子規 辞世の句 三句を読む 糸瓜(へちま)の水 )
実話を撮らせても、天下一品のスピルバーグ
この作品の監督であるスティーブン・スピルバーグの手腕も冴えているというべきでしょう。
見事に、マーク・ライランスを活かしました。
スピルバーグは本当に力のある監督なんだなあ、としみじみ感じます。
実話を撮らせたら、ではなく、実話を撮らせても、スピルバーグは、天下一品の作品をつくりますね。