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文章とは、他者の言葉

「雑記帳」

「読む」スタンスとして

読解とは、他者の言葉を理解すること

読解とは、目の前の文章を理解することです。

目の前の文章、それは、他者の言葉です。

文章読解では、言葉を補う、という作業も必要になってきますよね。

補う言葉は、書き手が記している言葉から導きます。

なにしろ、目の前の文章は、書き手が記したものですから。

でも、この作業が、なかなか、できない人が多いんですね。

そもそも、言葉の補いは、目の前に存在している文章、他者の言葉を、理解するために行うものです。 

他者の言葉を壊すために行うものではありません。  

自分勝手な補いは、他者の言葉を壊す行為です。

目の前の文章、目の前の書き方から、言葉の補いをしないと、自分の頭の中の思考をくりかえすことになります。

この行為は、どうしても、「我」を強くします。

他者の言葉、他者の思考を理解することができないからです。

他者の考えの理解は、他者への敬意でもある

文章読解とは、自分とは異なる他者の考えの理解です。

それは、他者への敬意でもあります。

自分勝手な解釈は、他者の考えを壊してしまうわけで、他者への敬意ある行いとは、いえません。

それは、なにも、他者の言いなりになるということでもなければ、その考えに百パーセント賛同しなければいけないということでもありません。

理解です。

それは、尊重なんです。

人は、敬意がなければ、目が曇るものです。

理解の先に、自身の思考が始まる

理解とは、自分で考えるための前段階の作業です。

自分とは異なる他者の考えを理解することによって、それまで見えていなかったものが見えるようになります。

それが、負の面であろうとも。

自身と異なるもの、自分の持っていないものは、思考の糧になります。

世界は、自分自身だけで成り立っているわけではありません。

他者の言葉、その考えを、理解してこそ、世界観も広がります。

他者の言葉の理解の先に、自身の思考が始まるんです。

思考を磨くことで、フェイクにも気づけるはずです。

私たちの世界は、フェイクがあふれていますから。

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対崎正宏

日本ユニシス勤務後、両国予備校、四谷大塚、私塾等で、国語・現代文、古文、漢文、小論文を指導。
著書
「論理的思考力が飛躍的に高まる 大人の『読む力』」(日本実業出版社)、「現代文〈評論〉の読み方」
「現代文〈小説〉の読み方」(いずれも開拓社)
「ついざき式 本当の読解力を身につける50の方法」(KADOKAWA)。
※著作は、すべて商業出版です。

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