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辞書の使い方 意味の理解

#基本,#漢字

語彙力アップのために辞書を引く

 言葉遣いは、その人を表す最たるものです。

 ある言葉をつかえる、ということは、その言葉の意味を理解している、ということです。

 話し言葉を中心にした生活をしていると、語彙力がアップすることは、まずありません。

 本を読む、ということになるわけですが、しかし、英語であれば、すぐに辞書を引くのに、日本語だと、意味が曖昧(あいまい)な言葉でさえ引こうとしない。

 それが、実際のところでしょう。

 語彙力をアップさせるのに、最も適しているのは、辞書です。

 一人での思考、一人での学習の際に、最も役に立つのは、辞書です。

 辞書は、最たる良書です。

意味を覚えようとするのではなく、調べる、という意識

 意味の暗記をするために辞書を引くのではありません。

 一度や二度、調べて、それで意味を覚えられなくたって構わないんです。

 忘れていたら、また辞書を引けばいいんです。

 とにかく、何度も何度も辞書を引く。

 意味なんて、そのうち覚えます。

 辞書は、意味を覚えようとするためのものではなく、自身の手で調べられる、ということで有用なんです。

 この、調べる、という意識を持つことが、何より重要です。

調べることは、考えることの基本

 自分がわかっていると思っている言葉も、できるだけ、辞書を活用すべきです。 

 母語には、わかったつもりの落とし穴があります。

 普段使いしている言葉でも、その意味をかん違いして、使っている場合が多多あるものです。 

 自身の手で調べることなしに、本当のものはまず得られません。調べることは、自身で考えることの基本です。

 言語学習にしても、思考力の練磨にしても、何より、辞書は有効です。

 言葉の中にある言葉を知ることができます。

 それは、マクロ、ミクロの世界を自身で思考できるということです。

 また、解説には、例文も記されていますよね。

 文法学習にもなるわけです。

自分の手で調べるということ

 本来、一つの言葉は、国語辞典、漢字辞典、和英辞典、英和辞典、英英辞典で確認すべきです。

 それをやるか、やらないかで、語彙力の差は歴然とつきます。

 どのようなことでも、面倒臭がらずにやる人間は、必ず、実力というものをつけるものです。

 語彙力は、思考力の原点ですから、受験生とか、社会人とか、年齢にはまったく関係のない話です。

 まったくもって、個の生き方に関わる問題です。

 電子辞書やスマホであれば、辞書の横断も容易にできますね。紙の辞書にこだわる必要はないでしょう。

辞書の引き方

 一つの言葉を調べて、すぐに辞書を閉じてしまうようなのはいけません。

 いくら、こまめに辞書を引いても、それでは、ほとんど意味がない。

 ある言葉を調べたら、そこに説明されている言葉をさらにまた調べるんです。

 そうして、言葉と言葉、文字と文字のつながりを確認するんです。

 たとえば、「くやしい」を調べて、「残念であること」と記されていたとします、そうしたら、その「残念」を調べます。

 そうして、そこに、「心残り」と書かれていたとします。

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 残り

「残」という文字が同じなのだから、「念」と「心」は同じ意味なんだな、などと考えながら、また「念」を調べるんです。

 そして、「念」の説明に、「思い」、「考え」、「気持ち」などと記されていれば、ああ、これらの言葉は、みんな、同じ意味を、同じ言葉を、根本としているんだな、と考えるんです。

 説明で記されている漢字にも注目してください。

 部首を確認したり、漢字をいろいろ組み合わせたりするんです。

 たとえば、「念」も、「思」も、部首は「心」だなとか、「思い」、「考え」で、「思考」になるなとか、「気持ち」と記されているけれど、「念」と「心」は通じているんだから、「心持ち」ともいえるなとか、そうすると、「気」と「心」も通じる、「気」と「念」も通じるなどと結びつけていくんです。

調べる際には、少しでも書く

 調べる、という作業の際には、書くことを取り入れましょう。

 自分で気づいたことを書いていくんです。

 メモ程度で十分です。

 きちんと書こうとすると、長続きしなくなる恐れがあります。

 メモ帳を用意してもいいですし、紙の辞書であれば、付箋(ふせん)に書き込んで貼り付けてもいい、メモを挟んでおくだけでもいいでしょう。そうすることによって、辞書は、自分の思考と一緒にどんどん成長していきます。

 メモ機能のある電子辞書やスマホなら、それを活用してもいいでしょう。

辞書、言葉の横断

 前述したように国語辞典の使い方に慣れて余裕がでてきたら、今度はその言葉を和英辞典、英和辞典、英英辞典でも調べるようにしましょう。

 辞書、言葉を横断させるんです。

 言葉の理解が深まり、世界観も広がっていく契機になります。

 英語は英語で考えるべきです。言葉は、文化と歴史から成っています。

 おもてなしは、おもてなしであって、serviceは、serviceなんです。

 英英辞典は、とっつきにくいものではありませんよ。意味を、やさしい言葉で説明しているので、親しみも持てていくはずです。英語を学びたいなら、英英辞典の使用は必須です。

辞書は、一生の友

 ともかくも、まずは、国語辞典を活用し、日本語を磨くことでしょう。

 日常英会話、トラベル英会話で、深い思考はできません。

 同じく、日常の母語による会話力では、深い思考はできません。

 辞書は何よりの良書であり、自身の思考を磨いていくための一生の友です。

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Posted by 対崎正宏