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客観的で論理的な読み方は観察から始まる

「雑記帳」

(「大人の読む力」、「雪国」川端康成のページの最終部を、どうぞご確認ください。)

省略という書き方をしている冒頭文 …… 「雪国」

以下が、本来のものです。

 読み手が省略されている言葉に気づかなかったり、気づいても、省略されている言葉を補えなかったりしたら、どうでしょう。

 省略の書き方をしている文章の本来持っている力は半減するどころか、なくなってしまいます。別な文章になってしまいますから。

書き手は、完成を読み手にゆだねる

省略は、読み手に気づいてもらえなければ、それまでです。

その効果が発揮されることはありません。

そもそも、書き手というものは、文章の完成を、読み手にゆだねているわけです。

省略にしても、倒置にしても、くり返しにしても、比喩にしても、読み手がそれに気づいて初めてその意味となります。

名文を読んで感動できるかどうかは、まったくもって読み手の力による。

名文を味わうためにも、それを自身の思考の糧とするためにも、読む力を磨いていくべきですよね。

川端康成 「掌の小説」 

川端康成は多くの名作を残しましたが、通勤時間や就寝前などに読むのなら、掌編小説集である、「掌の小説」がおすすめです。

(掌編とは、短編よりも短い作品のことをいいます。)

短い時間で、川端康成を味わえ、充実した時間が得られます。

生気あふれる小説です。

対崎正宏

日本ユニシス勤務後、両国予備校、四谷大塚、私塾等で、国語・現代文、古文、漢文、小論文を指導。
著書
「論理的思考力が飛躍的に高まる 大人の『読む力』」(日本実業出版社)、「現代文〈評論〉の読み方」
「現代文〈小説〉の読み方」(いずれも開拓社)
「ついざき式 本当の読解力を身につける50の方法」(KADOKAWA)。
※著作は、すべて商業出版。

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