大人の「読む力」(日本実業出版社)
論理的思考力が飛躍的に高まる 大人の「読む力」
一般的にイメージする国語読解の本とは違います。
読解力のある人ほど、「見えるもの」がある本です。
楽しめるはずです。
読解力に自信のない人は、本書を切っ掛けに、読み方を磨くことができます。
基本の、やさしいところから入っていけるように記しています。
本気で臨めば、それに応える本です。
澄んだ心は、澄んだ思考であり、澄んだ脳です。
論理的思考と論旨的読解の根本は、そこにあります。
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大人の「読む力」の内容説明
第一章
論理的に読み、考えるということは、どういうことなのか。
読む力は、考える力そのものである。
日本人が最も深く思考できるのは、日本語という母語である等等。
論理的な読み方、考え方のスタンスを記しています。
第二章
日本人が知っているようで実は知らない日本語の読み方を、基本から深いところまで記しています。
やさしいところから入って、やさしく記していますから、読解力に自信のない方も大丈夫です。
評論家の加藤周一、小林秀雄、思想家の柳宗悦(やなぎむねよし)、英文学者の由良君美(ゆらきみよし)、小説家の川端康成の文章も取り上げています。
第三章
読解の実践の章です。
日本経済新聞のコラム「春秋」を取り上げています。
「新聞のコラムなんて、自分は当たり前に読めていると思っていたけど、本当は読めていなかった」
そんなふうに思ってもらえるはずです。
「見えていなかったもの」に気づくこと、その「気づき」が、新たな読解力、思考力につながっていきます。
「気づき」、「発見」は、新しい思考の力を得るための第一歩です。
第四章
深い「言葉の扱い方」を知れば、難解といわれるような文章も、深く味わえるようになります。
小林秀雄の「批評」という文章
村上春樹さんの小説、「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」
四章では、この二つの文章の読み方と解説をしています。
主観を破る読み方が、自身の世界観を広げ、思考の力をアップさせる
「小林秀雄の文章なんて、難しいんじゃないか」
「小説なんて、解説は無用だろう」
そんなふうに思う人が、ひょっとしたら、いるかもしれません。
でも、小林秀雄と村上春樹さんの文章の解説からも、やっぱり多くの発見があるはずですよ。
内容の深い文章を、深く味わう、ということは、深く考える、ということです。
それは、脳内で、言葉を深く扱う、ということです。
「大人の読む力」には、その「言葉の扱い方」が記されています。
第五章
「大人の読む力」という本の意義、効果について
読むこととコミュニケーション力について
読むということを、どのように捉え、そこから、またどのように考えていけばいいのか等等、記しています。
新聞のコラムにしても、小林秀雄や村上春樹さんの文章にしても、ただ読んでそれで終わりでは、もったいないですよね。
コラム「春秋」も、小林秀雄の文章も、村上春樹さんの「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」も、この第五章でまた触れています。
「大人の読む力」は、一般に想像される国語読解の本ではありません。
目の前のものを、客観的、論理的に理解して、そこから自分の頭で考えていく力をつけるための本です。
ぜひ、読んでみてください。
SUMISEI BEST BOOK で「大人の読む力」紹介 インタビュー → SUMISEI BEST BOOK スミセイ ベスト ブック で紹介されました
「SUMISEI BEST BOOK」の図書選定・編集委員は、阿刀田高さん、津村記久子さん、
土井善晴さん、村松友視さん、群ようこさん、唯川恵さんです。
ありがとうございます。
「大人の読む力」の展開 → ジュンク堂書店 明石店様に、心より感謝
学校図書館向け図書 → 大人の読む力が、学校図書館向け図書に選定されました
写真の「パネル」は、ジュンク堂書店明石店様がつくってくださったものです。
ありがとうございます。
大人の「読む力」は、ビジネス書(一般向け)ですが、すべての人に読んでいただける内容となっております。
大人の「読む力」が、「国語教育」2021年1月号の小特集「プロフェッショナル推薦! 国語教師のための必読書ガイド」で紹介されました。
楽天ブックス
『大人の「読む力」』 対崎正宏