読解力 文法の使い方 品詞の読み方

次の文章は、拙著「ついざき式 本当の読解力を身につける50の方法」からのものです。

このサイト用に、少し、手を加えています。

読解の中での文法

 文法知識を、たんなる知識で終わらせたら、もったいない。

 すべての言葉は、辞書に載っている意味(=単語としての意味)、それから、品詞としての意味を持っています。

 たとえば、「かまびすしい」という言葉。

 単語としての意味、辞書の意味を頼りにせず、品詞としての意味から、この「かまびすしい」という言葉を見てみましょう。

品詞の意味を読みとる

「かまびすしい」は、品詞としては、「形容詞」です。

「形容詞」は、「性質(特色)、状態、心情」を表します。

 

カラスの鳴き声がかまびすしい。

「かまびすしい」のは、「カラスの鳴き声」です。

「カラスの鳴き声」の「性質(特色)」です。

 そして、この「かまびすしい」は、「書き手」の「心情」でもあります。

 書き手が「かまびすしい」と感じているんです。

「かまびすしい」のは、「書き手」のいる場所の「状態」でもあります。

 その辺りは、「かまびすしい」んです。

 また、「書き手」の置かれている「状態」とも見ることができます。

 この見方をすると、「書き手」にこれから何かが起こるかもしれないことを暗示しているようにも読めます。

 なにしろ、カラスの鳴き声ですから。

新たな視点が加われば、多面的に読める

 どうでしょう。上のいずれの読解も間違っていません。

「形容詞」という「品詞」の意味から、これだけのことが読み取れます。

 新たな視点が加われば、多面的な読み方が可能になるんです。

 これは、文法からの、客観的な読み方です。

「主観」による読み方ではありません。

「文字」=「形」=「意味」=「内容」からの読み方です。

「形式」の対義語は、「内容」ですが、じつは、それらは表裏一体の関係です。

ちなみに、「かまびすしい」とは、「やかましい」、「さわがしい」の意味です。

「ついざき式 本当の読解力を身につける50の方法」は、「中学入試」のタイトルが付いてはいますが、日本語を解説している本です。

 学校いらず、塾・予備校いらずになる本を書こう。

 本の企画の構想段階で、僕の頭の中には、そんな考えがありました。

 学校や塾や予備校に通えない子ども、通わせることのできない親御さん、そういう人たちの力になれたらと思ったのです。

 なにしろ、親が我が子にしてやれることは、ものすごく沢山あります。

 この本は、読解問題のつくられ方、記述式解答の書き方などについて記してもいますが、そもそもは、日本語の根本(こんぽん)の本です。

 受験生も、大人も、関係なく、誰でも、読めます。

 どこにでも書いてあるようなことは書いていません。

 また、私の本の中で、文法について、もっとも触れているのは、この「ついざき式 本当の読解力を身につける50の方法」です。