文章の書き方 論理の展開

文章の書き方 論理の展開

論理展開とは、論理の流れであり、つまり「考え(ポイント)」をどのように書いていくか、ということです。

拙著「ついざき式 本当の読解力を身につける50の方法」(KADOKAWA)では、論理的な書き方、論理展開を、具体的に説明しています。

ここで、その一部をご紹介します。

論理的な書き方、論理展開の理解は、受験に限らず、ビジネスでも、日常でも、「力」となるものです。

※「ついざき式 本当の読解力を身につける50の方法」は、「中学入試」というタイトル付けがされていますが、そもそも、「学校いらず、予備校・塾いらずになる本をつくろう」と考えて記したものです。日本語の文章の読み方・書き方の解説本です。

読者対象は「受験生とその親御さん」となってもいますが、すべての大人の方が読める内容になっています。

日本語再発見のできる本です。

抜粋の紹介となりますから、まず補足の説明をしておきます。

論理的な文章の書き方の「基本」についてです。

論理の流れとは、キーワードの流れで、ポイントの流れ

 拙著「ついざき式 本当の読解力を身につける50の方法」では、書き手が読み手に伝えたい内容を「ポイント」として解説しています。

 そして、「ポイント」構成の際、主たる働きをする語を「キー」としています。「キーワード」のことです。主語、指示語、頻出語、省略語が、これにあたります。

「ポイント」をつくる「キー(ワード)」は、まず「主語」として登場し、それは次に「指示語」で指し示される、あるいは「省略」される、というのが基本の書き方です。

 この場合、「主語」は、「指示語」「省略語」とイコールになります。

 そしてまた、この「主語」「指示語」は、何度も書き記されていることになりますから、「頻出語」と見ることができます。

「頻出」すれば、「省略」もします。

「主語」=「指示語」=「頻出語」=「省略語」という関係性が成り立つのです。

 論理の破綻がない文章とは、論理が一貫して流れていく文章です。

 つまり、論理展開とは、「キー(ワード)」の一貫した流れであり、「ポイント」の一貫した流れなのです。

キーワードが、ポイントの意味・内容を、含み持っている

 文章は長文になればなるほど、深く論理展開すればするほど、いくつかの「キー(ワード)」を示し、いくつかのミクロ的なポイントを示すことになります。

 そんなすべてのミクロ的ポイントは、文章全体のポイント=マクロ的ポイントのためにあります。

 しかしながら、それを俯瞰(ふかん)して見れば、マクロ的ポイントを生みだしている核は、一語の「キー(ワード)」なのです。

 一語は、ボリュームある意味・内容(ポイント)を含み持っている。

 それを表すのが、書き手なのです。

 だから、読み手は、それまで見ていたようで、じつは見えていなかった一語の意味・内容(ポイント)を示されると、驚き、感動するのです。

 評論でも、小説でも、マンガでも、すべての感動の根本はそれです。

(「鬼」だって、「兄妹」だって、「刀」だって、数え切れないほどのお話の「キー」として、これまで使われてきましたよね。

そう、「鬼滅の刃」、すごいヒットですね。僕は、テレビアニメのごく一部を見て、コミックスのごくごく一部を読んだだけなんですけど、大変魅かれます。すばらしいお話だと思います。)

論理展開=論理の流れ=「ポイントのバトンタッチ」 

以下が、「ついざき式 本当の読解力を身につける50の方法」(KADOKAWA)からの内容になります。

本サイト用に、少し手を加えています。

※「キー」=「キーワード」

「ポイントのバトンタッチ」

「キー」は段階を踏(ふ)んで、「ミクロ的ポイント」を生みだしていきます。

 下の図で説明しましょう。

 スミアミ「部分」が、ポイント」「ポイント」の「位置」です。

(下の図解は、スマホを横向きにしてご覧ください。)

① ……AB……。…………………………。…………………………。

………、………、………………………………。……………………。

………、……………。………、………。AB………

② ………XY………。………、………………………。……………。

…………、…………、…………。……、…………………、………。

③ …………………、……………。……………………、…………。

………………。………、………。………AB………。………、………。

 最終部の「ポイント」は、書き手が最も言いたかった「ポイント」=「文章全体のポイント」=「マクロ的ポイント」です。

 意味段落①段落には、2箇所のスミアミ=「ミクロ的ポイント」がありますが、この2つの「ポイント」はまったく同じ「内容」の「ポイント」ということです。

「キー」に注目してください。

 意味段落①段落の「キー」=「文字」は、「AB」です。

 それが、意味段落②段落では消えて、別な「XY」という「キー」=「文字」とそれを含(ふく)んだ「ポイント」が記されています。

 そして、意味段落③段落では、意味段落①段落の「キー」である「AB」=「文字」が復活(ふっかつ)していますが、この「AB」は、意味段落②段落の「キーXY内容」=「ミクロ的ポイント内容」が加わっている「AB」です。

 つまり、書き出しの「キーAB」と見た目、「形」は同じに見えるけれど、新たな「内容」=「ポイント」が加わっているということです。

 視点を変えて言えば、書き出しの「キーAB」は、元々(もともと)、「キーXY内容」(=ミクロ的ポイント内容)を秘(ひ)めていた、持っていた、ということです。

「ミクロ的ポイント」はその「内容」をバトンタッチしながら進んでいきます。

 バトンは、「具体例」・「出来事」という大きな「形」=「内容」のバトンにもなりますし、「キー」という小さな「形」のバトンにもなります。

 なにしろ、「キー」=「ポイント」=「具体例」ですから。みな「内容」は同じなんです。

「キー」、「ポイント」、「具体例」は、「ミクロとマクロの関係」、「表裏一体の関係」でもあるわけです。

 話が進んでいく中で、バトン=「ポイント」=「キー」がなくなることはありません。以前のバトンが見えなくなっても、その時は、新たなバトンが必ず示されています。

 文章の「書き方」=「形」にもよりますが、始まりの「キー」は、途中で一旦(いったん)消えても、また復活するんです。そのときは、別な「キー」が生んだ「ポイント内容」を受けて、復活するんです。

 

※評論や新聞のコラムなどは、この書き方をよくします。「起承転結」のカテゴリーに入る書き方です。始まりの「キー」が消える箇所が「転」です。

「ポイントのバトンタッチ」を、本書(※「ついざき式 本当の読解力を身につける50の方法」)では、文章の「論」(=書き手の意見・考え)が進む、文章の「筋」(=書き手の意図(いと)・考え)が流れていく、とも記します。

(少し手を加えての)抜粋は、以上になります。

「論理的な書き方」「論理展開」の中身です。具体的に記しました。

「ついざき式 本当の読解力を身につける50の方法」は、大人の日本語本として、読める本です。