グリーンマイル 悲しみとともに生きていく
このカテゴリーは、一切、ネタバレ無し!
あらすじも記していません。
映画は、予備知識なんてないほうが楽しめます。
最後の最後まで、しっかりと作られている
最後の最後まで、しっかりと作られている映画です。
ここでいうところの、「最後の最後」とは、ここで終わりか、と思わせておいて、さらにまだ先がある、といった意味です。
秀逸のラストです。
スティーブン・キングの力
見る者、読む者の、思いの先を描こうとするのが力のある作り手です。
想像を超えた作品をつくる。
スティーブン・キングもそんな作家の一人です。
この「グリーンマイル」という映画作品は、原作、脚本ともに、スティーブン・キングです。
キング作品は、たくさん、映画化もされてますね。
キングは、自分の作品が映像化されることについても一家言あります。
こだわりがあるのは、ものを書く人間ですからね、当然のことですね。
スタンリー・キューブリックが映画化した「シャイニング」で、キングがそれを気に入らなかった話は有名です。
「空っぽのキャデラック」と評したのは、的を射ていると思います。
書き手からすれば、自分の描いた世界を理解してもらえていないことほど、悲しいことはありません。
「空っぽ」という言葉を口にしたキングのその思い、よくわかります。
フランク・ダラボン監督
この「グリーンマイル」の監督は、フランク・ダラボンです。
スティーブン・キングと組んで、「ショーシャンクの空に」、「グリーンマイル」、「マジェスティック」の三部作の映画を監督しました。
フランク・ダラボン監督作品では、僕は、この「グリーンマイル」が大好きです。
多くの人は、「ショーシャンクの空に」が好きですよね。
でも、僕は、断然、「グリーンマイル」派ですね。
悲しみとともに生きていく
残される者の悲しみは味わった者しかわかりません。
それは、狂ってしまいたくなるほどの悲しみです。
悲しみとともに、生きていく姿は、強く胸を打ちます。
涙、涙……。
「グリーンマイル」は、そんな大感動の映画です。