お包みいたします お包みさせていただきます 「千円から」ビジネス敬語

依頼・許可→こちらにもメリット→「させていただきます」

「させていただきます」は、相手から「依頼」があったり、「許可」があったりした上で、こちらに「恩恵(メリット・得すること)」があるときに使える言葉です。

「させていただく」は、相手の思いを尊重した上での言葉  

敬意というものがあれば、相手の意向を無視して、つまり「許可」を得ずに、勝手にふるまう、「させていただく」なんてことはありませんよね。

相手の思いがわからない状態での、「させていただきます」は誤用です。  

何かしらのことをする「許可」を得て、それによる「恩恵」を受けることへの謝意からの言葉が「させていただきます」です。  

自分にとって「ありがたい」という気持ちがなければ、「させていただく」は適した使い方とはならないんですよね。  

十二分の敬語 「いたします」   

何かしらをする上で、わざわざ相手に「許可」を得る必要もなく、行動した結果、「恩恵」を受けるかどうかなどと考える必要もないのが、「いたします」です。   

もちろん、何かしらをする上で、相手からの「依頼」や「許可」があった場合でも、「いたします」は使えます。 

「する」の謙譲表現が、「いたします」です。  

そんな、「いたします」の例を次にあげてみます。

ある店で、ゴージャスな御婦人が、商品を手に、レジにやってきたとしましょう。  

ゴージャス御婦人「これを、友人にプレゼントしたいの」  

店長「承知いたしました。ゴージャスにお包みしましょうか?」  

ゴージャス御婦人「そうね。ゴージャスがいいわ」 

店長「はい。ゴージャスに、お包みいたします」  

このように、「いたします」でOKです!  

上の例では、「許可」を得てもいます。

「いたします」は、いつだって使えるんです。 

引き続き、「店長」に、「お包みさせていただきます」を使ってもらいます。

もし、「店長」が、

「こんなにすばらしい、ゴージャスな御婦人なんだから、ゴージャスにラッピングすべきよ! ゴージャスにラッピングしたい! したいわ! ゴージャスにラッピングしたら、プレゼントをもらうお友だちも大感激して、このゴージャスなご婦人も大喜びするはず! そうしたら、ゴージャスなご婦人、『キュートな店長さんの、すてきなお店で、ゴージャスに包んでくれたのよ。オホホホ』なんて、フェイスブックとか、ツイッターで拡散して、あたし、みんなに、『キュートな店長、キュートな店長』って騒がれて、店も大繁盛で、あたしも店も有名になっちゃって、あたし、ハリウッドデビューするかもしれない!そうしたら、あたし、ゴージャスにラッピングすることを、このゴージャスな御婦人に感謝しないではいられないわ!」

と考えたら、

「はい。ゴージャスにお包みさせていただきます」でもOKです!  

でも、そんなふうに考えなかったら、「お包みいたします」です。  

「いたします」は、しっかりとした敬語です。

十二分に礼のある言葉です。

心があって、敬語がある   

上の例の「店長」は、「ゴージャスな御婦人」、「商品」、「友人にプレゼント」というキーワードから、「ゴージャス」に包むことが、最良と考えたわけです。  

そして、「ゴージャス」に包みたい、と思ったわけです。  

しかし、好みの問題もありますから、お客さんに訊ねたわけです。 

「配慮」です。 

思考という「心」です。  

その「心」があって、敬語があります。  

そしてまた、敬語は、言葉です。  

言葉を扱う人間の「心」で、敬語の完成度は違ってきます。 

「心」は、言葉、話し方、表情、立ち居振る舞いに表れます。  

だから、たとえ、敬語の使い方が間違っていなかったとしても、「心」がこもっていなければ、受け手側の印象は悪くなります。 

「千円から」、「見れる」、誤用の原因は、助詞と助動詞   

多くの人がやる言葉の誤用の根本原因は、「助詞」や「助動詞」を理解していないところにあります。   

よけいな助詞をいれたり、必要な助動詞を抜いたりする。  

「千円から、お預かりします」の、「から」は助詞です。   

「千円、お預かりします」でいいんです。「から」は不要です。  

「海は見れますか」の「れ」は、誤った助動詞の用法です。 

「海は見られますか」が正しい用法です。  

「れる」、「られる」の用法は、こちらをどうぞ → 「ら抜き言葉」 助動詞「れる」・「られる」の用法