書き方と読み方 文章の構成と一語への視点
「終わり」とは、マクロ的構想が形となった際の「終わり」
レオナルド・ダ・ヴィンチの言葉の解説は、こちらをどうぞ。大人の「読む力」の本来の姿です。原形です。 → レオナルド・ダ・ヴィンチの言葉 「十分に終わりのことを考えよ。まず最初に終わりを考慮せよ」
レオナルド・ダ・ヴィンチに、こんな言葉があります。
「十分に終わりのことを考えよ。まず最初に終わりを考慮せよ。」(「レオナルド・ダ・ヴィンチの手記 上」【38ページ】 岩波文庫)
終わりは、全体というマクロ的構想が形(かたち)となった終わりです。
完成形です。
完成形の思考が成れば、始まりが生じます。
終わりと始まりという意味の完成は、その内部の意味の完成であり、全体の意味の完成です。
つまり、終わりを考えられれば、そこからの始まりを考えられる、そこへ至(いた)るまでの内容を考えられる。
マクロの完成形は、ミクロの完成形から成ります。
文章の理解とは、他者の考えの理解です。
論理的に読むということの基本は、他者の思考の認識と尊重なのです。
まずは、ありのままによく見ましょう。
一本の木の若葉一枚でも。
それが確かな森を見る目にもつながります。
その目が、読む力が、自身の思考を磨いていきます。
他者の言葉を受けとめる、他者の存在を認めるという行為は、自身の視野を広げ、思考を柔軟にもしていくことになるでしょう。
レオナルド・ダ・ヴィンチの言葉の解説は、こちらをどうぞ。大人の「読む力」の本来の姿です。原形です。 → レオナルド・ダ・ヴィンチの言葉 「十分に終わりのことを考えよ。まず最初に終わりを考慮せよ」