「読む力は書く力」 接続語の意味を知る
接続語の意味
接続語には、順接、逆接、並列、添加・累加、要約説明、理由説明、転換(てんかん)等等、意味があります。
たとえば、前が原因で、これからその結果をしっかり示したいという場合には、だから、それで、そこで、したがって等の順接の接続語を記します。
接続語と接続詞
接続語とは、文の成分からの名称です。
接続詞とは、品詞からの名称です。
接続詞は、接続語というカテゴリーの中に存在します。
関係性を際立たせる接続語
接続語を記すことで、その前後の関係性が際立ちます。
接続語は、前後の関係性を際立たせたい箇所で使うものなんです。
そこにあるのは、書き手の思考、書き方です。
接続語の前後の関係性 例 「それで」
「それで」という接続語を使った例文で、一文と二文の意味の関係性を確認してみましょう。
例
① そよと風が吹いた。たまがニャアと鳴いた。風に鳴く猫なのだ。
② そよと風が吹いた。それで、たまがニャアと鳴いた。風に鳴く猫なのだ。
①には、接続語が記されていません。
第一文と第二文の関係性は明確ではありません。
単に時間の流れの中での情景が記されているのかもしれないし、因果関係があるのかもしれない。
二つの文だけでは、関係性は確定されないわけです。
第三文を読んで初めて、「たまがニャアと鳴いた」理由が、「そよと風が吹いた」ためだとわかります。
それに対して、②では、第二文まで読めば、「たまがニャアと鳴いた」理由がわかります。
「それで」という接続語が記されているからです。
接続語という存在の強さ、意味の確かさが、そこにあるんです。
接続語は、なんとなく使うものではない
接続語は、前後の関係性を際立たせたい、と「書き手」が考えたところでこそ、記すものです。
接続語は、書き手自身の考えの方向性を明確に示すことができる言葉だからです。
接続語は、ただなんとなく使えばいいとうものではないんです。
読む力は書く力
読む力は書く力で、書く力は読む力です。
しっかりした書き方をしている文章は、確かな接続語の使い方をしています。
そういう文章を読めば、書く力も磨かれるわけです。