句読点の意味 それは書き手の思考の足跡
句読点のあるところには、意味のまとまりがある
句点(くてん)= 。
読点(とうてん)= 、
句読点(くとうてん)=。、
しっかりした文章、あるいは難しいと感じる文章を読む際、句読点を意識すると、書き手の思考をつかみやすくなります。
句読点のあるところには、書き手のミクロ的な思考のまとまりがあるからです。
それは、言葉のまとまりで、意味のまとまりです。
別な言い方をすれば、それは、主語であったり、修飾語であったり、接続語であったり、独立語であったり、述語であったりするのです。
文の成分です。
文の成分がわかっていれば、自ずと、その意味、働きにも気づきますよね。
句読点を意識することは、一つの視点を得ること
句読点を意識して読む、ということは、なにも、書き手になりきって読むなどということではありません。
句読点への意識は、客観的、論理的に読むための一つの視点です。
そのものの見方を知っているかどうかで、視界はぐんと広がります。
それは、思考の幅が広がるということです
一つの視点を得ることで、それまでとはまた違った角度から、ものを見ることが可能となるのです。
句読点への意識は、客観的、論理的な内容理解と思考への第一歩
読むことは、書いてある内容を鵜呑みにすることではなく、思考することです。
それは、マクロ的、ミクロ的に、文章を分析するということです。
これにより、作品から、書き手が意図した以上のものを得ることもできます。
書き手の偏(かたよ)ったものの見方に呑(の)みこまれるようなこともなくなります。
句読点への意識は、客観的、論理的な内容理解と思考の第一歩ともいえます。
それは、研究者が、古文、漢文の原文に句読点を打っていくのと同じ行為なのです。
書く際にも、大いに役立つ句読点への意識
自身で文章を書く際、句読点を意識するようになるということは、自身の言葉、その意味を、マクロ、ミクロに確認できるようになるということです。
それが、考えながら、書けるようになるということです。
文の成分への意識も生まれ、主述の関係性からの文、因果の関係性の文のつながり等等も書けるようになるでしょう。
また、句読点への意識は、文章をブラッシュアップする際にも、大いに役立ちます。
それらは、みな、新しい視点からの力です。
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