ザ・コンサルタント 映画 その一瞬をどれだけ集中して生きられるか

その一瞬をどれだけ集中して生きられるか

 ベン・アフレックが演じるクライム・アクション映画です。

 Blu-ray、DVDのジャケット写真が、ベン・アフレックに見えないんですが、ベン・アフレックです。

 ベンは、寡黙な役のほうがうまいですが、この「ザ・コンサルタント」のクリスチャン・ウルフ役が最も合っているように感じます。

 主人公クリスチャン・ウルフは、自閉症スペクトラムです。

 つまらぬ言葉を吐きません。

 こだわりがあります。

 それは、集中力に通じます。

 恩義を忘れません。

 心があります。自分に都合のいい下衆な心とは対極の心です。

 映画 おすすめ 「フォレスト・ガンプ 一期一会(いちごいちえ)」でも記しましたが、僕は、こんな人間に魅力を感じます。

 フォレスト・ガンプと同じく、クリスチャン・ウルフは、目の前のものに、すべてを賭けられる人間です。

 今この時を生きられる。

 ずば抜けた能力が、その一時(いっとき)に生かされます。

 それは、自分の人生の時間の一時(いっとき)です。

時間とは一瞬の連続

「菜の花や月は東に日は西に 俳句 与謝蕪村 読解」でも記しましたが、時間とは、一瞬の連続です。

 一瞬の連続の時間が、個の人生の時間です。

 人生は一瞬なんです。

 その一瞬を、どれだけ集中して生きられるかで、為し遂げられるものが違ってきます。

 ケセラセラ(なるようになる)も一理ありますが、それも、やることをやった上でのことですよね。

 人事を尽して天命を待つ。

集中力

 時間を無視できるのが、集中力です。

 時間に縛られ、時間にふりまわされて生きる人間には持ち得ない力です。

 一瞬の連続した時間の中で生きられるのが、集中力です。

 集中している人間のことを、その傍らで笑う人間には持ち得ない力です。

 完璧を目指す、いえ、完璧にするのが集中力なんですね。

自閉症スペクトラム 脚本のうまさ

 クリスチャン・ウルフが、つまらぬ言葉を発しないのは、その必要がないと判断しているからです。

 監督のギャビン・オコナーも、主演のベン・アフレックも、自閉症スペクトラムについて学び、作品に生かしたようです。

 やりすぎることなく、エンターテインメント作品として、しっかり仕上がっています。

 くりかえし、記しておきますが、この作品、クライム・アクションです。

 自閉症スペクトラムのクリスチャン・ウルフは、自身の人生を、自身の才能を発揮させて生きています。

 孤独となりがちな彼にも救いがあったことに、脚本のうまさを感じます。

 ただのクライム・アクション映画ではありません。

 実に、すばらしい作品です。  

個性は、異能である

 本来、個性は、異能である、と僕は思っています。

 異能とは、人よりすぐれた才能のことで、独特の能力のことです。

 本当は、誰しもが、異能の持ち主であるはずです。

 自分の才能に気づくことなく生きているのは、もったいないわけですが、多くの場合、気づかずに一生を終えてしまうんですよね。

 環境の中で生かされてしまうからです。

(これについては、カテゴリー「読解力向上 思考の周辺」の 一人一人の考える力 脳が世界をつくる 脳の世界に存在しないものは、思考できない でも少しばかり触れました。)

 異能は、集中力によって目覚め、発揮されると感じます。

 

 集中する機会を得ずに生きていると、自分の人生という時間は、あっという間に、使い果たします。

 それは、一瞬の連続した時間で、有限のものです。

「ザ・コンサルタント」のクリスチャン・ウルフは、真っ直ぐに集中して、今を生きています。

 とても魅力的な主人公です。