試験にでる漢字の読みと意味
漢字・熟語の「読み」の問題
「読み」の問題として、試験によくでる漢字・熟語です。
意味もあわせて記しました。
「読み」の問題は、大学入試レベルですが、漢字・熟語の「意味」の学習として幅広く活用していただけます。
問題と答えの見方
問題と答えと意味は、次の例のような並びになっています。
例
74 帰国の途につく ← アンダーラインのついた漢字が「読み」の問題
→ と ← 漢字の「読み」の答え
→ みち。みちすじ。 ← 問題の漢字の意味
試験によくでる漢字の読みと、その意味
1 寂寥とした風景が広がる。
→ せきりょう
→ ものさびしいさま。ひっそりしているさま。
2 男の恣意的な振る舞いにうんざりした。
→ しい
→ 気ままな心。自分勝手な考え
3 しみじみとした風情のある庭だった。
→ ふぜい
→ おもむき。あじわい/情趣。
4 山の奥深くに寺院が建立された。
→ こんりゅう → 寺院、堂塔などを建設する。
5 彼が夢を棄てることはなかった。
→ す
→ ほうりだす/捨てる。
6 当該物件のリストをつくった。
→ とうがい
→ そのこと。そのもの/そのことに当たること。
7 キーワードを捉える視点。
→ とら
→ しっかりとつかむ。しっかりとにぎる/しっかりとおさめる/つかまえる。
8 気を許して饒舌となる。
→ じょうぜつ
→ 口数が多い。多弁なこと。おしゃべり。
9 力を培った日々を思い出せ。
→ つちか
→ 養い育てる。育成する。
10 明日からまた行脚の途につく。
→ あんぎゃ
→ 徒歩で諸国を旅する/僧が諸国をめぐって修行する。
11 彼にはいつも辟易する。
→ へきえき
→ 閉口する(困らされる・どうにも参る)/たじろぐ/驚き怖れて立ち退く。
12 妙な気配に後ろを振り向く。
→ けはい
→ 何となく感じられる様子。そぶり。
13 彼は自分の好悪で作品を判断している。
→ こうお
→ すききらい。
14 彼からの手向けの言葉を期待する。
→ たむけ
→ 旅のはなむけ。餞別(せんべつ)。
15 ひどい揺れに建物が大きく歪んだ。
→ ゆが
→ 形が正しくなくねじけ曲がる。
16 彼女は是が非でもやりぬくだろう。
→ ぜ
※ ぜがひでも → いやでも応でも。正邪にかかわわらず。ぜひとも。
17 彼はその刹那すべてを理解した。
→ せつな
→ 一瞬間。極めて短い時間。
18 昼食会は、和やかな雰囲気だった。
→ なご
→ やわらいでいるさま。おだやか。のどやか。
19 彼女はいつも人を気遣う。
→ きづか
→ あれこれと心配する。
20 彼の倒錯した振る舞いに驚く。
→ とうさく
→ 本能や感情の異常、人格の異常により、社会的規範に反する行動を示すこと。
21 とうとう大願を成就した。
→ じょうじゅ
→ なしとげる。できあがる。成功。達成。
22 この業界において彼女は唯一無二の存在だ。
→ ゆいいつむに
→ ただ一つだけで二つとない。
23 男の申し出を言下に断った。
→ げんか
→ 言葉の終わるか終わらぬかの時。言い終わってすぐ。
24 多くの人々への功徳となる。
→ くどく
→ よい結果(果報【かほう】)をもたらすもととなる善い行い。
25 祟りを恐れる村人たち。
→ たた
→ 悪いむくい。
26 庭に山茶花を植える。
→ さざんか
→ ツバキ科の常緑小高木。秋から冬にかけて花を開く。冬の季語。
27 文章の意味を破綻させてしまう男。
→ はたん
→ 成立しないこと。こわれること。
28 一期一会の精神を持つ。
→ いちごいちえ
→ 一生に一度限りであること。
29 彼女は語彙が豊富である。
→ ごい
→ 一つの言語の単語の総体。
30 任務を遂行するのみである。
→ すいこう
→ なしとげる。しおおす。
31 彼は法を遵守する男だ。
→ じゅんしゅ
→ よく守る。
32 酒に耽溺した生活を送る。
→ たんでき
→ ふけりおぼれる。
33 些細なことを気にする。
→ ささい
→ わずかな、取るに足りない。
34 彼の態度はじつに潔かった。
→ いさぎよ
→ すがすがしい。汚れがない。たいそう清い。
35 この道を究めたいと思う。
→ きわ
→ 深く追究して本質や真相をつかむ。
36 あの記憶が鮮明に蘇る。
→ よみが
→ 生きかえる。失っていたものを取り戻す。
37 大きな産声が聞こえた。
→ うぶごえ
→ 生まれたときにはじめてあげる声。
38 彼の物言いはいつも曖昧だ。
→ あいまい
→ はっきりしない。まぎらわしく、確かでない。
39 中傷記事を嫌悪する。
→ けんお
→ 憎みきらう。不愉快に思う。
40 村はすっかり変貌していた。
→ へんぼう
→ 姿・様子の変わること。
41 温暖化が所以であろう。
→ ゆえん
→ 理由。わけ。いわれ。
42 彼女は純真で無垢だった。
→ むく
→ 心身の汚れていないこと。うぶ。
43 すれ違いざま会釈した。
→ えしゃく
→ 軽く首を垂れて一礼する。おじぎ。あいさつ。
44 闇の中に身を潜める。
→ ひそ
→ かくす。しのばせる。
45 疾病の治療をする。
→ しっぺい
→ 病気。疾患(しっかん)。やまい。
46 答えを示唆する。
→ しさ
→ それとなく気づかせる。暗にそそのかす。
47 どうしても納得できない企画だ。
→ なっとく
→ 承知する。認める。了解。
48 その日から学校中の羨望の的となった。
→ せんぼう
→ うらやましく思う。
49 彼はいつも真摯な態度だった。
→ しんし
→ まじめでひたむきなさま。
50 市井の声にようやく気づく。
→ しせい
→ 人家の集まっているところ。まち。ちまた。
51 敏捷な動きに驚く。
→ びんしょう
→ すばやい。すばしこい。
52 適切な措置を講ずる。
→ そち
→ とりはからって始末をつける。処置。
53 黒い液体が沸騰した。
→ ふっとう
→ 煮えたつ。内部から気化が生ずる。
54 本の挿絵を見る。
→ さしえ
→ 紙面に挿し入れた、文章に関係のある絵。
55 紛争が勃発した。
→ ぼっぱつ
→ にわかに起こること。突然に起こること。
56 事の成り行きを懸念する。
→ けねん
→ 気にかかって不安に思う。心配。
57 彼女の言葉を反芻していた。
→ はんすう
→ くりかえし思い、考える。
58 真情を披歴した。
→ ひれき
→ 心中の考えを包むことなくうちあける。
59 どうにかして煩悩を断ちたい。
→ ぼんのう
→ 心身をわずらわし悩ませる一切の念。
60 二足の草鞋を履く。
→ わらじ
※にそくのわらじをはく → 同一人が二つの職業を兼ねること/両立しないような2種の業を兼ねること。
61 契約書に捺印した。
→ なついん
→ 印判をおす。
62 同じ範疇に属すると考えた。
→ はんちゅう
→ 同じ種類のものの所属する部類・部門の意。
63 一世を風靡した男だった。
→ ふうび
→ その時代の大勢の人々をなびき従わせること。
64 きみの成功は必定だ。
→ ひつじょう
→ かならずそうなると決まっていること。必至。
65 理想と現実の乖離に負けるな。
→ かいり
→ はなればなれになること。そむき離れること。
66 彼は頓着しない男だった。
→ とんじゃく・とんちゃく
→ 深く心に掛ける。気にする。懸念。
67 誤謬を正そう。
→ ごびゅう
→ あやまり。まちがい。
68 人の意見に追従する。
→ ついじゅう
→ 人のあとにつき従う。
転じて
→ あの野郎、お追従を言いやがって。
→ ついしょう
→ こびへつらうこと。おべっかをつかうこと。
69 彼は執拗に食いさがった。
→ しつよう
→ 自分の意見を通そうとすること。片意地。
70 あいつは輪廻するだろう。
→ りんね
→ 迷いの世界を生きかわり死にかわること。生死を重ねてとどまることのないこと。
71 珊瑚で首飾りをつくる。
→ さんご
→ 珊瑚礁を構成するサンゴ類。悪徳政治家に破壊されることがある。
72 ヒグマに遭遇した。
→ そうぐう
→ 不意に出会う。思わぬ場面であう。
73 これは由緒ある壺である。
→ ゆいしょ
→ 伝えてきた理由・原因。経過してきた次第。由来。