あなたの言葉が、あなたの力を覚醒させる
言葉が、論理をつくる
論理的な思考の力は、仕事においても、日常においても、形あるものを生み出していける力です。
たとえば、「円柱」は、ローラーにも、柱にも、椅子にもなります。
斜めに切断すれば、滑り台にも、いかしたモニュメントにもなります。
歯を引けば、櫛(くし)にもなる。
これらは、みな、「円柱」の持つ機能です。
ここで言う「円柱」は、母語です。
母語は、論理の力を持っているんです。
言葉が、論理をつくっているんです。
言葉を使いこなせるかどうかは、その言葉を扱う自分自身によります。
目の前のものの理解が、新たな意味を生みだす
目の前にあるものを正確に理解することができれば、見えていない意味を引き出すことができます。
それによって、目の前にあるものの用途は多様に広がっていきます。
論理の力です。
拙著「大人の読む力」は、母語という言葉で、その力を示しました。
わかっていたつもりの母語の扱いの中には、見えていないものがあります。
母語による論理的な思考
自身の思考の力を最も発揮できるのは、母語です。
外国語ではありません。
母語を論理的に扱えるということが、論理的に思考できるということです。