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国語 客観的、論理的な文章のとらえ方  

#国語,#基本,#著作

著作「ついざき式 本当の読解力を身につける50の方法」(KADOKAWA)からの紹介記事になります。

国語はとらえにくい?

 国語は、本当は幼い頃から一番慣れ親しんでいるはずなのに、授業でいくら教わっても、自分でどんなに勉強しても、力がついたのか、ついていないのか、

なかなかピンとこない教科です。

「授業でやった長文がそのまま出題される確認テストみたいな試験なら、教わったことをそのまま解答すればいいんだから、それは勉強のやり様(よう)もあ

るってものだけど、授業で教わったことのない長文を読解する実力テストや入試のような試験問題だと、授業の意味、全然ないよ。そういう試験の時は、た

だ、ただ一生懸命やるだけ。授業や参考書で勉強した効果が、試験で一番出にくいのが国語だね」

 受験生の声です。

 これは、昔からずっと言われてきたことですね。そして今もほとんど変わらない状況です。

 どうしてなんでしょうか。

 教わる側は、結局、何も教わっていない。

 教える側も、何を教えたらいいのか、正直なところ、わかっていない。

 国語が日本語だから。

 大体のことは通じるので、教える側も、教わる側も、まあ、そんなものでいいか、で済(す)ませてしまっているんですね。

 では、入試対策も、やはり、ひたすら過去問演習をするしかないんでしょうか。

 たしかに、過去問演習はとても大事なことです。入試問題は、文章の質もいいし、しっかりとした問題のつくり方もされていますから、演習は有意義だし、

必要なことです。 

 しかし、それでは、やはり国語はとらえどころのない教科のままです。

 肝心の国語力をつけましょう。

確かな力を身につける

 国語学習がピンとこないのは、「形(かたち)」がとらえられないからです。

 おいしい料理をいくら味わっても、料理についての知識も技術を何も身につけていなければ、どこがどんなふうにおいしいのか説明するのも難しいし、まし

てその料理を再現することなんて不可能です。

 おいしい、って誰でもわかるのに……。

 読解もこれと同じです。

 いいこと書いてある、とはわかるけど、どこがどんなふうにいいのか、いざ細(こま)かな点を訊(き)かれると、答えられない。

 それで、実は、ここはこんなことが書いてあるんだよ、と説明されると、ああ、なるほど、そうなんだ、と何となくは頷(うなず)ける。

 しかし、その場の何となくの理解は、本番の入試では役に立たないんですね。

 たまごやきの作り方はわかったつもりだったけれど、入試で、筑前煮(ちくぜんに)を作りなさい、という課題(かだい)が出て、手も足もでなかったとい

うようなものです。本当においしい料理を作るには、包丁の持ち方や、具材(ぐざい)の見分け方、調味料の加え方、基本から学ばなければいけません。キャ

ベツと白菜(はくさい)の区別もできずに、料理なんてできるわけがないんです。

 自己流の適当な料理も、たまには、おいしい料理になることがあるかもしれません。しかし、自己流は、いつでもどこでも通じる方法ではないんですね。う

まくいく日もあれば、大失敗の日もある。それでは、お客さんは来てくれませんし、三ツ星レストランのシェフには絶対なれません。

 本当の読解は、三ツ星レストランのシェフへの道です。自己流から、確かな力を身につける道です。

目の前の文章を理解する作業

 まずは、日本語というものを基本からしっかり学びましょう。それは、知っているつもりで、実は知らなかった日本語です。

 料理でいう具材は、読解では言葉です。その言葉を使って、国語の文章は仕上がっています。

 中身、「内容」というものは、たしかに見えにくい。

 料理のように煮込(にこ)まれて原形(げんけい)がまったくなくなってしまっていたら、なおさらです。

 しかし、読解では、原形をまったくとどめない「内容」を問う設問というものはありません。

 読解の基本は、目の前の文章を絶対的なものとして、百パーセント受けとめることです。

 これは、その文章の内容に、百パーセント、賛成しろ、というのではありません。あくまでも、目の前の文章の内容を理解する作業です。

 そこまででいいんです。あなたの意見や感想を求めてくる、というのは、読解問題のその次の段階としてある問題です。しかし、そういう問題も、やはり、まずは目の前の文章を百パーセント受けとめることができなければ、生きた意見も、感想も書けませんよ。

 まずは、読解の基本を学びましょう。

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内容紹介 → ついざき式 本当の読解力を身につける50の方法(KADOKAWA)

2022年6月11日「文章の読み方(ついざき式 読解)」#国語,#基本,#著作

Posted by 対崎正宏