敬語 尊敬語 謙譲語 丁寧語 言い換え
丁寧語 尊敬語 謙譲語
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丁寧な意 ━━ 相手の動作 ━━ 自分の動作
丁寧語 ━━ 尊敬語 ━━ 謙譲語
見ます ━━ ご覧になる ━━ 拝見する
聞きます ━━ お聞きになる ━━ 拝聴する・うかがう
話します・言います ━━ おっしゃる ━━ 申す
食べます・飲みます ━━ めしあがる ━━ いただく
行きます・来ます ━━ いらっしゃる ━━ うかがう
います(いる) ━━ いらっしゃる ━━ おる
します(する) ━━ なさる ━━ いたす
尊敬する人と関わる「お」「ご」は、尊敬の意、謙譲の意
話し相手、手紙の相手が尊敬する人物でなくても、自分自身のスタンスとして使えるのが、丁寧語の接頭語「お」「ご」です。
しかし、「お」「ご」は丁寧語の接頭語だけではありません。
尊敬、謙譲の「お」「ご」があります。
尊敬語、謙譲語の、基本の型で使う「お」「ご」は、尊敬の意、謙譲の意になります。丁寧語の「お」「ご」とは、区別されます。
尊敬の基本の型
「お~なさる」
「ご~なさる」
「お~される」
「ご~される」
謙譲の基本の型
「お~いたす」
「ご~いたす」
「お~する」
「ご~する」
上記の尊敬、謙譲の「お」「ご」は、丁寧の意ではありません。
尊敬語の基本の型の「お」、「ご」は、尊敬の意です。
謙譲語の基本の型の「お」、「ご」は、謙譲の意です。
尊敬する人と関わる「お」、「ご」は、尊敬の意、謙譲の意になります。
※相手の動作の言葉が尊敬語です。
自分の動作の言葉が謙譲語です。
基本はこちら 漢字表記「御」について、最終部で記しています→ 敬語の種類 尊敬語 謙譲語 丁寧語
巧言令色(こうげんれいしょく) 剛毅木訥(ごうきぼくとつ)
ビジネス、日常で、いくら敬語を正しく使えても、心がこもっていなければ、「巧言令色」になります。
(四字熟語はこちらをどうぞ
「巧言令色鮮仁」(こうげんれいしょくすくなしじん)は、論語の言葉です。
「巧言令色」とは、顔色をやわらげ、その場だけ、相手を喜ばせて、こびへつらうこと、口先だけがうまいことです。
「仁」の心のないことをいいます。
「仁」とは、他者への思いやり、いつくしみ、自己抑制の意です。
「剛毅木訥近仁」(ごうきぼくとつじんにちかし)という言葉もあります。
これは、意志が強く、飾るところがなく、口数が少ないのは、仁に近い、という意です。
少々、間違えた敬語を使っても、心は相手に伝わるものです。
人間の曖昧さを補ってあまりあるものは、誠意です。
でも、言葉を知り、敬語も扱え、それによって、相手を思いやることができたら、何よりなことではありますよね。