X-MEN シリーズ 魅力あるキャラクター 脚本の力 

#SF,#ヒーロー,#音楽

このカテゴリーは、一切、ネタバレ無し!

あらすじも記しません。

映画は、予備知識なんてないほうが楽しめます。

X-MEN 映像作品は何より脚本 

いわゆる、旧三部作、新章、スピンオフ作品も含め、大人気のシリーズです。

ミュータントという特殊能力を持った多くのキャラクターが活躍するエンターテインメント作品です。

原作はアメコミですが、優れた脚本とCGが大人の映画にしています。

原作の昇華 脚本の力

そもそも、X-MENに限らず、スパイダーマン、アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ハルク等等、マーベル作品は、原作を昇華(しょうか)した脚本で映像化しています。

脚本がしっかりしているから、まったくもって大人向けに仕上がっているわけです。

マンガのままでは、大人の見られる映画にはなりません。 

映像作品は、何より脚本です。

マーベル作品の映像化の成功は、脚本にあります。

失敗「新スター・ウォーズ」との違いは、登場人物の描き方

シリーズ物ではあります。

でも、一作一作で楽しめます。

新スター・ウォーズの失敗は、登場人物の描き方の失敗です。

つまりは脚本の失敗。

それに対して、X-MENシリーズの成功は、登場人物の描き方の成功です。

脚本の成功です。

新スター・ウォーズは、ルークがルークでなくなり、レイアがレイアでなくなってしまったから、お話が崩壊し、スター・ウォーズではなくなってしまいました。

昔からのファンに、愛想をつかされることになりました。

スター・ウォーズ おすすめはプリクエル・トリロジーとスピンオフ作品 

キャラクターの原形を生かすX-MENの脚本

X-MENシリーズも、じつは、シリーズ物として、お話の辻褄(つじつま)が合わないところがあります。

しかし、お話が崩壊せずに、シリーズ物としても大人気なのは、登場人物を壊していないからです。

X-MENシリーズでは、キャスティングが違うのなんてのは当たり前で、登場人物の設定自体が変わっているなんてこともあります。

たとえば、第一作の「X-MEN」で登場する「セイバートゥース」は、「ウルヴァリン」とは何の関係もないヴィラン(悪役)で、タイラー・メインという役者が演じました。

しかし、「ウルヴァリン X-MEN ZERO」で、「セイバートゥース」は、「ウルヴァリン」の兄という設定で、リーブ・シュレイバーが演じました。

これでお話が壊れないのは、セイバートゥースの性格、ミュータント能力については変わらずに、しっかりと描かれているからです。

セイバートゥースの原形だけは、壊れていないんです。 

リーブ・シュレイバーについては、こちら → スポットライト 映画  目の前のものを理解する そして、そこから考える 

原形を生かしながら昇華する

シェイクスピアの「リア王」は、長い年月の間、じつに多くの俳優が演じてきました。

それぞれのリア王が成り立ちました。

しかし、シェイクスピアのつくった「リア王」そのものは壊れないわけです。

「原形」というものは、保たれているわけです。

X-MENシリーズと新スター・ウォーズの違いは、原形を生かすことができたかどうかなんですね。

脚本(編集、監督)の力の差です。

読めないと、書けないし、つくれない。

ちゃんと理解できないと、原形を壊すんですね。

ただ能力のないだけの「鬼」の壊し屋となる。

本当の作り手の側からすれば、迷惑なだけ。

すばらしい脚本とは、何より、原形(原作)のすばらしさを生かします。

昇華する。

身近なところの例をあげれば、「松本清張作品」。

これまで、数え切れぬほど、映像化されていますが、その失敗作は、みな、脚本の失敗です。

「より良く」などと挑戦しても、まるで昇華できずに、ただ壊してしまう。

「清張作品」なら、原作の深みをそのまま見せてほしい。そう思います。

 

先般、テレビドラマ化されたアガサ・クリスティ原作の「アクロイド殺し」のリメイクも、残念な出来でした。

こちらも、原作のまま、しっかりと映像化してくれたほうが、はるかに見応えがあったのに。 

登場人物を生かし、役者を生かす脚本 

すばらしい脚本は、作品の登場人物を生かし、役者も生かします。

XMENの魅力的なキャストを説明していったら、キリがないんですけど、たとえば、「ミスティーク」こと、「レイブン」を、旧三部作で演じたのは、レベッカ・ローミンでした。

新章での「レイブン」は、(「世界にひとつのプレイバック」でアカデミー賞主演女優賞の)ジェニファー・ローレンスです。(「ハンガー・ゲーム」のヒロイン。)

デビュー当初から大注目されていたジェニファー・ローレンスを「レイブン」として起用することで、「レイブン」もスクリーンの中で、深く描かれるようになりました。

それにより、「レイブン」の魅力も倍増しました。

そして、ジェニファー・ローレンスの魅力も。

脚本、キャスティングの力です。

演出 ミュータントの個性 

演出の甘さは、X-MENシリーズにも、ところどころ、ありますよ。

たとえば、「X-MEN ファーストジェネレーション」。

主要キャラである「エリック」は、目の前で母親が殺されたのに、彼女に駈け寄るでもなく、殺した相手に向かっていくでもなく、卒倒(そっとう)するでもありません。

こういうのは、監督、演出の力不足です。

(この作品の監督は、マシュー・ヴォーンです。

「キック・アス」や「キングスマン」の監督です。

「キック・アス」で、あれだけすばらしく仕上げることができたんですから、詰めが甘かったといえます。

映画 おすすめ 「キック・アス」 

でも、そんなところどころの、演出の詰めの甘さを吹き飛ばすほどのおもしろさを、X-MENシリーズは持っています。

ミュータントの個性です。

それを映像化するCGの力です。

脚本の力と役者のうまさがあってこそなんですね。

X-MENシリーズ 公開順

みんな、おすすめなんですが、特におすすめのものに、を付しました。

(旧三部作)

X-MEN

X-MEN2

X-MEN  ファイナルディシジョン

アイキャッチ画像の「自由の女神」は、第一作「X-MEN」のクライマックスの舞台です。

「天使のくれた時間」の幼子 マッケンジー・ヴェガ

「天使のくれた時間」でかわいい幼子を演じた、マッケンジー・ヴェガを、「X-MEN ファイナルディシジョン」で見ることができます。

ほんの短い時間の出演ですが、台詞(せりふ)も、ちゃんとあります。

「X-MEN ファイナルディシジョン」は、「天使のくれた時間」から6年後の作品ですが、マッケンジー・ヴェガは、かわいいままです。

「X-MEN ファイナルディシジョン」の中でのマッケンジー・ヴェガの登場は、20分を過ぎたあたりになります。  

(スピンオフ)

ウルヴァリン X-MEN ZERO    

(新章)

X-MEN ファースト・ジェネレーション

(スピンオフ)

ウルヴァリン SAMURAI

(新章)

X-MEN フューチャー&パスト   

(「フューチャー&パスト」には、劇場公開版とはまた別に、「ローグ・エディション」があります。「ローグ・エディション」のほうが、おすすめです。)

X-MEN フューチャー&パスト ローグ・エディション  

これには、「ローグ・エディション」だけでなく、「劇場版」も入っています。

「ローグ」とは、第一作の「X-MEN」から登場する主要な女性キャラクターで、「ローグ・エディション」では、彼女がメインとなり、ハラハラドキドキとなるシーンがしっかりとあります。「劇場版」よりも、17分ほど長くなっています。こちらのほうがおすすめです

(スピンオフ)

デッドプール  

(新章)

X-MEN  アポカリプス  

(スピンオフ)

LOGAN / ローガン

(スピンオフ)

デッドプール2  

(新章)

X-MEN ダーク・フェニックス

「デッドプール2」には、エクステンデッド版「スーパードゥーパー$@%!#&カット」があって、こちらは、劇場版よりも15分ほど長くなっています。

やっぱり、 エクステンデッド版「スーパードゥーパー$@%!#&カット」 がおすすめです。

(断っておきますが、この「$@%!#&」 は、文字化けではありませんからね。ブルーレイに、「スーパードゥーパー$@%!#&カット」と記されているんです。

え? ふざけてる?

そうなんです。「デッドプール」作品は、本当~にふざけていて、最高~におもしろいんです。

笑えますよ。)

X-MENシリーズ、どの作品も、すばらしいです。

おもしろいです。

ただ一つ、う~ん、二つの作品を除いては。

「ウルヴァリン SAMURAI」と「LOGAN」

はっきりと言ってしまいますが、おすすめできないのは、 スピンオフ作品「ウルヴァリン SAMURAI」と「LOGAN」です。(あくまでも、このカテゴリーは、「おすすめの映画」なので、シリーズ物なら、おすすめできない作品は示すべきですよね。)

どちらの作品も、監督はジェームズ・マンゴールド。

彼は、「アイデンティティー」や「ファードvsフェラーリ」等も撮れるのに、どうにもこうにも、X-MEN作品には、まったく向かない監督です。

彼は、キャラクターの原形を大事にし、敬愛し、アメコミ原作を大人向けのお話に昇華できないようです。

「ウルヴァリン SAMURAI」は、日本をメイン舞台にしてのお話なんですが、何から何まで、ひどい。

B級を飛び越え、C級ともD級ともいえるほどの仕上がりになっています。

マーベル映画作品として発表してはいけなかった。

アメコミのB級話を、昇華できなければ、大失敗するしかありません。

「ウルヴァリン SAMURAI 」は見ないほうがいい、とはっきり言えるくらい、特に、ひどい作品です。

それでも、僕は、シリーズ物ということで、一応、「ウルヴァリン SAMURAI」のブルーレイも買ったんですよね。

というのは、エンドロール後に、この作品唯一の見どころがあったからです。

マーベルお得意の、あの「おまけ」のシーンです。

ネタバレになるので書きませんが、シリーズ物としての「意義」をその「おまけ」だけに感じたのです。

しかしながら、「ウルヴァリン SAMURAI 」は、正真正銘のB級作品です。まともな大人は見られない作品です。

「LOGAN」もまた、まったく、X-MENシリーズの作品ではなくなっています。

スピンオフとしての魅力も皆無です。

X-MENシリーズの夢のある楽しい作品ではない、いわゆる、普通の映画になってしまっています。

特殊能力のミュータントで、普通のお話の映画でにしようとすれば、シリーズのお話の楽しさは壊れ、残酷で、暗く、つまらない作品となります。

「LOGAN」は、ただ残酷、というだけでのR指定作品です。

感動などまるでなく、ただ後味の悪さだけが残る「LOGAN」。

クイックシルバー BGM  「タイム・イン・ア・ボトル」「スイート・ドリームス」

登場するミュータントは、みな、魅力的です。

でも、ここで、一人ひとりを紹介することは、とてもできません。

いくら、現在、「新型コロナウイルス」が猛威をふるっていて、「13日の金曜日」のジェイソンが、13日の金曜日に外出を控え、在宅勤務をしたとしても、できません。

でも、せっかくですから、「クイックシルバー」というキャラクターが能力を発揮するシーンにかかる音楽、BGMについて。

クイックルワイパーじゃありませんよ。

そんな、お掃除能力らしいものを持ったミュータントは、X-MENにはいません。

クイックルでも、ワイパーでもありませんから。

「クイックシルバー」です。「クイックシルバー」。

「クイックシルバー」は、「X-MEN フューチャー&パスト」と、「X-MEN アポカリプス」「X-MEN ダークフェニックス」に登場します。

「 X-MEN  フューチャー&パスト」で、彼がその能力を発揮するシーンでは、 ジム・クロウチの「タイム・イン・ア・ボトル」が流れます。

じつに、ピッタリとハマっています!

また、「 X-MEN  アポカリプス 」で、彼がその能力を発揮するシーンでは 、ユーリズ・ミックスの「スイート・ドリームス」が流れます。

こちらも、どハマリです!

なつかしい! と声をあげる人もいることでしょう。(こちらの記事を読まれている方には、いないかな?)

秀逸のBGMになっているんですよ。

曲を聴くだけでなく、ぜひ、ぜひ、「クイックシルバー」の活躍のシーンをご覧になってください。

(「X-MEN アポカリプス」の、 ユーリズ・ミックスの「スイート・ドリームス」が流れるシーンでは、かなり笑えます。

「クイックシルバー」の能力発揮シーンは、特におもしろいんです。

音楽ともハマっていることで、最高のシーンとなっています。

ちなみに、「クイックシルバー」を演じているのは、「キック・アス」の主人公の友人「トッド」役を演じたエヴァン・ピーターズです。「キック・アス」の中の「トッド」と、X-MENの中の「クイックシルバー」は、見た目も、まったくの別人です。エヴァン・ピーターズは、すばらしい役者です!)

映画 おすすめ 「キック・アス」  

すばらしい仕上り「デッドプール」 R指定

スピンオフ作品の「デッドプール」は、R指定です。

かなり完成度が高い作品となっています。

X-MENシリーズの中でも、1、2を争うほどのすばらしい仕上りです。

「デッドプール」がすばらしいから、「デッドプール2」ができました。

「デッドプール2」がまたあまりにすばらしいから、「デッドプール3」もつくられることになりました。

「デッドプール2」に登場する「ケーブル」というキャラクターを演じているのは、「アベンジャーズ」の「サノス」、「ノーカントリー(アカデミー賞作品賞)」の「ルウェリン・モス」役の、ジョシュ・ブローリンです。

「アベンジャーズ」の「サノス」は特殊メイクで、ジョシュ・ブローリンの顔とはよくわかりませんけどね。

カメオ出演 ブラッド・ピット  マット・デイモン

また、「デッドプール2」には、ブラットピット、マット・デイモンがカメオ出演しています。

ブラッド・ピットのことは、注意して見ていれば、完璧にわかります。(笑っちゃいけない場面かもしれませんが、笑えます。)

マット・デイモンは、どんなに注意して見ていても、わかりません。

特殊メイクをしているんです。

ブラッド・ピットに台詞はありませんが、マット・デイモンは、かなり喋っています。でも、声でも、マット・デイモンとはわかりません。種明かしされてもわからないレベルです。(だから、種明かしをしておきますね。【ピックアップトラックの荷台に座って、トイレットペーパーの話をする男が、マット・デイモンです。帽子をかぶり、かなり腹のでている男です。】)

マット・デイモンは、「アベンジャーズ」の「マイティ・ソー バトルロイヤル」でも、カメオ出演しています。

「カメオ出演」の意味は、このカテゴリー「映画 おすすめ『アベンジャーズ/エンドゲーム』」をお読みください。

ちなみに、女性でも、「カメオ」出演です。

「カメコ」出演とはいいません。

映画 おすすめ 「アベンジャーズ/エンドゲーム」

再度、断っておきますが、「デッドプール」、「デッドプール2」は、R指定です。

かなり、お下品です。

かなり、お下劣です。

下ネタも満載です。

グロテスクなシーンもたくさんあります。

でも、完成度、かな~り高い作品です。

「デッドプール」、「デッドプール2」については、この「おすすめの映画」のカテゴリーで、あらためてまた記したいくらいです。(記すかもしれません。記さないかもしれません。わかりません。)

「デッドプール3」の公開、とても楽しみです。 (追記:なんか、「3」の話は、流れてしまったようです。残念……。) 

2022年6月18日「映画 おすすめ」#SF,#ヒーロー,#音楽

Posted by 対崎正宏