宇治拾遺物語 大安寺別当の女に嫁する男、夢見る事 原文と現代語訳 九の七
今は昔、奈良の大安寺の別当なりける僧の女(むすめ)のもとに、蔵人なりける人、忍びてかよふほどに、せめて思はしかりければ、時々は、昼もとまりけり。
ある時、ひるねしたりける夢に、俄(には)かに ...
宇治拾遺物語 四の宮の河原地蔵の事 袖くらべ 原文と現代語訳 五の一
これも今は昔、山科(やましな)の道づらに、四の宮河原といふ所にて、袖くらべといふ、あき人あつまる所あり。
その辺の下種(げす)のありける、地蔵菩薩を一体造りたてまつりたりけるを、開眼(かいげん)もせで櫃(ひ ...
擬人法を例文で、意味と読み取り方を解説 比喩(直喩、隠喩)との区別
① 人がするように書いた擬人法(動作)
〇 誰かが座ると、そのイスは笑う。
〇 私は、猫のタマに、注意された。
〇 カバンは、まるで怒っているようだ。
② 人の性質、 ...
象徴の意味と例 隠喩との違い 高村光太郎「ぼろぼろな駝鳥(だちょう)」を読み解く
象徴と、隠喩(暗喩・メタファー)は、違います。
隠喩は、比喩の一つです。
→ 比喩とは、比べて喩(たと)えること。
→ 比べるとは、ならべることです。つまり、ならべて喩(たと)え ...
宇治拾遺物語 信濃国筑摩の湯に観音沐浴の事 原文と現代語訳 巻六の七
今は昔、信濃国に筑摩(つくま)の湯といふ所に、よろづの人の浴(あ)みける薬湯(くすりゆ)あり。
そのわたりなる人の夢に見るやう、「明日の午(うま)の時に観音、湯浴み給ふべし」と言ふ。 ...
熟語の構成の考え方 「修飾・被修飾」と「下から上に返る」組み立て
今回、多くの人が迷う「修飾・被修飾」の構成と「下から上に返る」構成の見分け方を中心に記します。
多面的に、熟語の構成(組み立て)を考えてみましょう。
熟語の ...徒然草 おすすめ 第百五十段 原文と現代語訳 「能をつかんとする人」
吉田兼好の随筆「徒然草」 第百五十段です。
人気のある段ですね。
まずは原文からどうぞ。
徒然草 第百五十段 原文能をつかんとする人、
「よくせざらんほどは、なまじひに、人に知られじ。 ...
夏草や兵どもが夢の跡 松尾芭蕉 「奥の細道」平泉 俳句 前書からの読解
現代語訳 意味
高館(たかだち)に登って、辺りを眺めると、義経たちが戦ったのも、藤原氏が栄華を極めたのも、夢のまた夢、その跡には、今ただ夏草が生 ...
正岡子規 辞世の句 三句を読む 糸瓜(へちま)の水
(この記事のアイキャッチ画像は、へちまの花です。)
鳥の「ホトトギス」を漢字で書けば、「子規」、「時鳥」、「不如帰」等等。
正岡子規(まさおかしき)の「子規」とは、俳号(はいごう)で、「 ...
熟語の構成 一覧(あいうえお順) 組み立てから分類
基本的に、同じ意味の二字熟語は、漢字の組み立て(構成)も同じです。
応用していきましょう。
例
「本店」と「本舗」は同じ意味の熟語です
...